ごあいさつ

 私ども「電力と社会を考えるEME研究会」は、いささかなりともいま技術の仕事に携わっている人たち、さらには、過去のキャリアで、特に電力に関係の深い技術やビジネスに携わってこられた経験をお持ちの人たちを中心に、2011年11月11日に結成された研究会です。 

 ややもすれば近視眼的で感情的になりがちな原子力排除論や、夢想的な新エネルギーの導入に走りがちな世の中の議論には距離を置いて、100年後を見据えた冷静な眼で、地球環境問題、エネルギー安全保障、技術革新の推進、安定的で経済性のある公益優先の電力供給体制のあり方などを広い視野に立って議論をしたいとの志を持った人たちの集う場としたいと考えております。

出版のご案内

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新刊 関根泰次著「学窓から眺めた日本と世界 そして電気」第2集

このほど研究会では、東京大学名誉教授関根泰次先生の「学窓から眺めた日本と世界 そして電気」第2集を出版いたしました。


 電気新聞に各界論客によるシリーズ『時評ウエーブ』が設けれたのは1998 年で、関根泰次東京大学名誉教授はコラム開設来、今日まで間断なく寄稿を続けておられこの20 年間に202を寄稿されております。このうち第1 話(1998 年3 月)から101 話(2007 年3 月)までの101 編は合冊され、単行本とし2007年6 月に電気学会から出版されています。
 今回の出版は、それ以降2018 年5 月までの10 年間の第101から第202 話までの102 編です。関根先生が電力系統工学や、の数理理論の世界的権威であることは、改めて申し上げる必はないと思いますが、その筆致は80 歳を超えられてますます熟味が加わり、テーマも大学教育のあり方、日本の行くべき道、ローバリズムの問題点、人生論とその広がりがとどまることありません。まさに、時代を代表する知識人ならではの社会評と警鐘の言葉に満ちています。
 日本は80 年代のバブル崩壊後の"失われた時代"からなかな脱却できない中、少子化・高齢化が、否応なしに進展していす。そして二酸化炭素削減を軸とする環境対策や、再生エネギー源の拡大浸透は、エネルギー政策に長期的視野に基づく道修正を迫っています。このようなことを背景に、喫緊の課としての"大学の低迷"、"技術者の物言えぬ社会"、"技術行の問題点"、"技術立国の再興"、"エネルギー・電力の将来"について、先生は豊かな経験をもとにした示唆に富指針を我々に示しておられます。
 今回の新刊は、大学工学教育のあり方、電機産業や電力産業の行方、エネルギー問題に関心の高い方々に是非とご一読をお勧めいたします。また今後の技術日本を担っていかれる中堅・若手の技術者諸氏にもお読みいただきいと思います。

ご購入を希望される方は、メールアドレス(eme.denryoku.shakai@gmail.com)に、本書購入希望のを、ご住所、お電話番号、ご芳名とともにご連絡を賜りたく存じます。メール受領と同時に代金振込先をご連絡し、入金確認次第発送させていただきます。



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